キミの宝物




「ふーん。・・あ」



「ん?どーした?」



「バスケットボールのね、跳ねる音が聞こえる。ドリブルしてるみたい。」



音を頼りに、その場所へ近づく。


その場所は住宅街にある小さな公園だった。


バスケットゴールと、ブランコだけがある公園。



「おい、愛果ー。勝手に行くなっての」


「しっ。黙って。」


その人をじっと見た。


ボールをうつ姿勢に構えて、サッと手を離す。


見事ボールはきれいなフォームを描いて、パサッとゴールに一直線に入った。



「す・・ご。」


息をするのも忘れちゃうほど、見とれた。