キミの宝物




「愛果、いくらなんでもあの言い方はないよー。」


ランニングをしながら、私につぶやく伊織。



「だって、余裕ぶってて嫌なんだもん。あと・・」



「ん?」



「美律先輩が部活より、恋愛優先する人って知ってガッカリした。」



「そっかー、美律先輩は愛果の憧れだもんね」



私はコクンとうなずく。



「でもさ、爽汰くんかっこいいと思うよ!ねっ愛果も思うでしょっ?」



「こら、そこ!おしゃべりしない!」


監督が私たちに怒鳴る。


「すいませーん!」


私たちはバラバラになって走った。