キミの宝物



「ちょっと、愛果っ」


伊織が私の制服の袖をグイグイと引っ張る。

でも、引く気はない。


「まー、そんな怒んなよ!でもさ・・」



爽汰は持っていた紙パックをつぶしたかと思うと、その紙パックを投げた。


見事、遠く離れたゴミ箱に命中する。



「俺ってバスケできるじゃん?」



ヘラヘラと笑った。



「調子のらないで。」



私は爽汰を置き去りにして体育館に向かった。



「ちょっと、愛果待ってよ!爽汰くん、ごめんねっ」



伊織は爽汰に一礼して、私のあとを追いかけてきた。