「もー・・亮介余計なこと言わないでよー」


「ははっわりぃわりぃ。でも、彼女いるからお前には無理だよー」


亮介は萌菜を挑発させる。


「うるさいなぁ。わかってるもん・・。」


またしょんぼりして、机に顔を伏せた。


萌菜は普通に可愛いと思う。


告白されてる現場何回も見たことあるし。


でもいつも振ってるんだよなぁ。


理想が高いな。萌菜は。



「あ、その彼女って男バスのマネージャーって知ってた?」



亮介は、萌菜に聞かれないような小さい声で私の耳元で囁いた。



「え、そうなの?てか、先輩じゃん。」



男バスのマネージャー。


綾瀬 美律(あやせ みのり)先輩。