キミの宝物




お昼ご飯の時間


「萌菜ー亮介ー!」


「愛果!とりあえずいつものやつでいいかな?」


「うん、そうだね」



お決まりの昼食を買って、空いてる席へと座った。



「それでー・・なんで爽汰くんは美律先輩と付き合うことになったの?」



「うん・・それが私もわからないんだよね。」



「でも俺のクラスでも爽汰と美律先輩が付き合い始めたっていう噂はすぐ広まってたぞ。」


「そうなんだ・・」



きっと美律先輩が自ら広めてるんだと察した。


「噂をすれば爽汰じゃん」


亮介の目線の先を見た。


ウタはだれかを待っている。


誰を待ってるかなんて、予想はついた。