キミの宝物




チャイムが鳴ると同時に私は萌菜と亮介から離れて自分のクラスに入った。



自分の席に着くなり、沙織ちゃんと千郷ちゃんから声をかけられた。


「ねえ、爽汰くんと愛果って別れたの?」


「爽汰くん美律先輩と復活したってまじなの?」


情報流れるの早いな・・。



朝からこんな話ばっかだ。



「そうだよ。私、まだウタのこと好きなんだけどね。」



「じゃあなんで別れ・・ごめん」


「ううん。この話また今度でいいかな?疲れちゃった。」



私は机に伏せた。


とにかくなにも考えたくなかった。