キミの宝物



床に落ちてしまったブレスレットを拾ってキュッと握りしめた。


「なに?今更。未練?てか愛果ちゃんが爽汰と付き合う資格とかないよね」



美律先輩のそのものの言いように私は確信をもった。


ウタは真実を知っている、と。



「お前、最低だな」



聞きたくない言葉が聞きたくない本人から告げられた。


ゆっくりウタの顔を見ると怒りで満ち溢れた顔をしていた。



「ウタ・・違うの、きいて・・」


「なにが違うんだよ。お前は俺の親友を殺したんだろ?ほんと・・ありえねぇわ」


ウタはそそくさと教室を出て行った。


「待ってよ!ウタ!」


私の声はむなしく響くだけだった。



「いい気味だよね。愛果ちゃん。私から爽汰を取れるとでも思った?嬉しい報告してあげるー。私、爽汰と付き合うことになったから。それじゃっ」



美律先輩はヒラヒラと手を振ってウタを追いかけていった。



ウタと・・美律先輩が?


だって、ウタ美律先輩のこともう好きじゃないって言ってたじゃん・・



ウタも私にずっと嘘をついてたの?


ねぇ、わかんないよ。