「か・・あーいか・・」


私の名前を呼ぶ声が聞こえる。
なに・・?
ゆっくり目を開けるとそこには心配そうにうがかう萌菜の姿があった。


「もーえなぁ・・」


私は思い切り萌菜に抱きつく。


「愛果ー・・どうしたのー?心配したんだよー?今お昼ご飯の時間だし。沙織ちゃんたちも心配してたよ??」


「そっか・・。」



「なにがあったか、話せる?」



「うん、じつはね・・」



美律先輩にバレてしまったこと。


ウタを傷つけてしまったこと。


すべてを話した。



「そっか・・でも、そろそろ言う時期がきたんじゃない?美律先輩から爽汰の耳に届くより愛果が直接言ったほうがいいと思うよ?」



「わかってるよ。・・わかってるけど、こわい。」



「爽汰はそんな簡単に愛果と離れるような人なの?そうは思わないけどな・・」



私だって信じたい。


ウタが受け入れてくれることを。