キミの宝物




「私、まだ去年のこと許したわけじゃないから。爽汰のこと取ったこといまだに恨んでるから。愛果ちゃんは晃まで奪ったんだね」


「ちがう・・」



「爽汰は渡さないよ?」


パッと顔をあげるとそこには優しい美律先輩の面影はどこにもなかった。


怒りと悲しみと憎しみと妬みと。


いろんな感情が入り混じった表情をしていた。



「ウタには・・言わないでください。おねがいします!」


私はまるで奴隷になったかのように美律先輩の足にしがみついた。


ウタにこのことがばれたら一瞬で崩れる。そう思った。


ウタともう一緒にいれないと確信したから。


どうしてもウタを手放したくなかった。