学校にギリギリに着くと、萌菜と亮介がかけよってきた。
「今日遅いじゃん。どしたの?」
亮介が私の顔を覗き込む。
「どうもしてないよ。」
無理やり笑った。
「顔色悪いよ。なんかあったでしょ?言ってよ。」
萌菜の顔は真剣になっていた。
なんとも言えない空気が流れる。
「・・じ、つは・・」
真実を話そうとすると同時にチャイムが鳴った。
「またあとできくから。」
亮介は私の肩にポンと手をおいて、萌菜と亮介は自分の席についた。
私もあわてて自分の席につく。
言ったら・・最低って言われちゃいそう。
離れていきそう。
こわい。

