キミの宝物




本当最近幸せすぎて。

浮かれてないかなとか不安になるときもある。


でもウタがいてくれるだけで本当にうれしい。


この先もずっと一緒にいられるなんて夢かと思っていた。



「俺ね」


「ん?」


「・・アイと結婚したい」


「え」


『まもなく、花火大会がはじまります』


アナウンスの声で我にかえる。


だって。突然なんだもん。


真剣な顔でいきなりそんなこと言うから。


返す言葉が見つからなかった。


「アイ?」


「う、うん?」


「俺じゃやだ?」


嫌なわけ、ないじゃん。


私は思い切り首を横に振った。