キミの宝物




楽しいと時間がすぎるのが早いってこういうことなんだね。



あらためて実感した。



足の痛みよりも楽しさのほうが勝ってるから痛みなんて平気だった。



「はい、どっちがいい?」


ウタは買ってきた大きなわたがしを2つ差し出してきた。


「じゃあ、ブルーハワイ!」


私は青くきれいにそまったわたがしをもらった。

ウタは外見に合わないけどイチゴ味。


「今日めっちゃ楽しかったな」


ウタはわたがしをほおばりながら、そうつぶやいた



「うん!来年もいこーね?」


素直にそう思った。



「当たり前だろ。来年だけじゃなくて再来年もその次もずっとだよ」


ウタは笑みをこぼした。


「ありがと」