キミの宝物




恋って不思議。


自分でもびっくりするぐらい素直になれちゃう。


「いこっか」


「うん!」


ウタは自然に手を繋いでくれた。


「ねえねえ、金魚すくいしたい」


お祭りっていろんな屋台があってテンションがあがっちゃう。


気持ちも子供気分になっちゃう。



ウタは何も言わずに私の行きたい屋台にずっとついてきてくれた。


「アイここで待ってて、わたがし買ってくるから」


一通りぐるりと一周してきたところでこれからやる花火を見るために川沿いに座った。