やっぱり誰かはわからない。 でも、見ていられなくなってチャンネルを変えた。 「あ、見てたのに」 小6の弟がそんなことをいう。 「朝からこんなの見ても、気分悪いだけだし。」 弟と目も合わせず、またご飯に手をかけた。 でも、頭の中にはハッキリと残ってる。 大沢晃。 私を助けてくれたキミの名前を。