キミの宝物




今はガキだと思われてもよかった。


ウタが一緒にいてくれてる。それだけでもすごく嬉しかった。



「ウタ・・学校」


「今日はやーすもっ。アイといるほうが俺にとっては大切な時間。」


体を離して笑みをこぼすソウ。


なんだかすごく愛おしくなった。



「ウタ・・」



「ん?」



「・・ちゅー」


「したいの?」


うなずくことは恥ずかしくて顔をそらした。


「しょうがないなぁ」


それから優しく私にキスをしてくれたウタ。


触れた瞬間の温かい感触が残って、胸がドクドクと鳴った。



「アイ熱のせいか甘えん坊だね。俺そっちのが好きだけど」


悪魔のような笑みで私を見る。