次の日の朝
「愛果、いつまで寝てるの!早く起きなさい!」
お母さんのどなり声でいやいや起こされた。
私、あのまま朝まで寝てしまったんだ。
眠い目をこすりながら、起き上がり、リビングに向かった。
あくびをしながら、用意されてる朝食に手をつける。
ふと目にとまったのは、テレビでやっているニュース。
『昨日の夕方ごろ、○○町で・・』
ご飯を食べていたはしがとまる。
ごくんと、ご飯を飲み込む。
だって、だって・・
『轢かれた男性は・・』
見覚えのある踏切。
昨日の光景がフラッシュバックされる。
『中学二年生、大沢 晃(おおさわ あきら)』
「大沢・・晃・・」
私をかばった少年、大沢晃の顔がうつしだされた。

