キミの宝物




教室に着くのは早いもので、名簿順に並んで座った。


さすがに席までは近くない。


少し、離れてる。


ウタの後姿しか見えない。


おんなじクラスでも退屈になりそう。


私は名簿で前後の席の子と話して先生が来るのを待った。



「あ、爽も同じクラスなのー?」


少し浮いた声と 爽 という呼び名に反応する私。



声のするほうを見ると、ストレートな黒髪がわきの下まで伸びてて目鼻立ちもよくていかにもお人形さんかなにかと見間違えるほど美しい人がいた。


とても同年代とは思えない。


すごい大人びてる。


その子は、ウタの横の席に座った。



・・よりによって、ウタの隣の席。