車の中でも一言も発さない。


ただただ家に着くまで沈黙の塊だった。



家に着くとお母さんが「お風呂の湯わかしてあるから入りなさい」と言って、私にタオルを預けてそそくさとリビングに入ってしまった。


まるで、私の心を見透かしてるかのよう。





「いたっ」


お風呂に入ると、そこらじゅうの擦り傷が染みてとてもじゃないけど10分もお湯につかれなかった。


でも、少しだけでもお風呂に入ったことで私の体は少し癒された。
心もだいぶ落ち着いてきた。



なにかを食べたいという食欲もわかず、髪の毛を乾かしたあと、自分の部屋に行きベッドにもぐりこんだ。