「なんだよー」


ウタは私の顔の前までぐっと近づいてきた


「う、うわっべつに」


「俺の顔見すぎね」


「見てない」



クスクスと前から笑い声が聞こえてくる。


ちらりと見ると萌菜と亮介に笑われていた。



「ほんとおあつーい。」


「みてられんな。」



私は恥ずかしくなってうつむいた。



「まー、そんなにアイをいじめんな。」


さりげなくウタは私の肩に手を回す。


さっきからウタはなんでこんなにスキンシップしてくるわけ・・。



「じゃあ私たちはこれで帰ろっかなぁー」


萌菜は荷物を持って席をたつ。



「おーれもっ」


亮介までもが帰る準備をしてしまった。