観覧車から降りると、萌菜と亮介がぶーぶーと文句を言いながらこちらを見つめていた。
「相変わらずらぶらぶー」
「なになに、なんかしたの?」
さすが亮介。
勘はいい。
観覧車の中でキスしたなんて言えない。
本物のカップルになったなんてもっと言えない。
ウタのほうをちらりと見ると、ウタまでもが黙りこくってしまっていた。
いつもならフォローしてくれるのに!
「えっとーうーんとー」
言葉が思い付かなくてパニくる私。
「したんだー。なになに、どこまで?」
亮介はにたにたと私とウタを交互に見渡す。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…