泣いてもどうすることも、できない。
そんなの、わかってる。
でも・・ただ怖くて怖くて。
気持ちを落ち着かせることが不可能だった。
それから、ポケットにあった十円で近くの公衆電話でお母さんに電話をし迎えに来てもらった。
迎えにきて私のボロボロな姿を見たお母さんは驚いた。
でも、とても私のかわりに人がしんだなんて言えなくて、
「友達と遊びすぎたら、こうなっちゃった」
なんて、作り笑いを浮かべながらみっともない嘘をついた。
お母さんはなにも聞かずに、ただ「乗りな」とだけ言って私を車に乗せてくれた。
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