キミの宝物




着いたその先は、観覧車。


観覧車の中でも無言。


向かいの席に座ってるから余計顔も見れなくて私はうつむいていた。




「さっき」


「え?」


「さっき、なに言おうとしてた?」



ウタは私の顔を見ず、外の景色を見たままそうつぶやいた。



そして、言葉をつづけた。


「好きなやつでもできた?」


「なんでそんなこと・・」


ウタに、もう気づかれてたのかもしれない。


キミが好きってことを・・。



「じゃあ、別れね?俺なんかいたらがんばれねーだろ。萌菜と亮介との仲も戻ったことだし。」



ズキッって。心が痛む音が聞こえた。


きっとウタは、ほかに好きな人がいると思い込んでる。


それをキミは・・応援するんだね。