5つくらい乗り終えたところで、ウタが近くにあったベンチにドサッと座った。
「・・なんか、ごめんね?」
ホントにキツそうな顔でうつむくウタを見てなんだか申し訳なくなってきた。
「へーき・・」
ウタの声にも元気がなく、かなり弱っている。
「そーだ、愛果しばらく爽汰くんのそばにいてあげたら?私たち、まだ乗りたいのたくさんあるし!」
そういう萌菜は全然元気そう。
亮介も平気そうな顔をしていた。
「ごめん。じゃあそうしてくれる?」
「りょーかい!亮介いこー?」
「おう!」
すっかり亮介とも元の仲のいい関係に戻れた2人は、話しながらどこか遠くへ行ってしまった。

