通行人がいないのを確認して、私はその場から走り去った。



「・・はぁ・・っ・・」



髪がぐちゃぐちゃでも、靴下に穴があいても、私は人目を気にせず、とにかく遠くへ遠くへ走った。



「はぁ、はぁ」



私が


「はぁ、はぁ」



彼の命を奪った。



「はぁ、はぁ」



私が・・



「人を殺してしまった・・」



現実逃避するかのように、誰もいない公園でただ一人で泣いた。