「ちょっとちょっとー、キミの彼氏さん遅くないですかぁ」


萌菜はブーブー文句を言いながら辺りを見渡す。



「んー、どうしたんだろう」



私はなんだか不安になって電話をしてみた。



そこから5コールくらいして、やっと電話に出たウタ。



『もしもーし』


『もしもーしじゃないよ!今どこ?』


『んーと・・家?』


『はあっ??』


『・・寝過した。今から速攻行く!』


そういうと一方的に電話を切られてしまった。



「なんて言ってた?」


「寝過したって・・」


「なんか爽汰らしいな」


亮介はハハッと笑った。