キミの宝物



でも、ずっとメアド交換したいなって思ってたからすごくうれしい。


こんなにさらりと簡単にゲットできるなら言えばよかったと後悔。



「よし、じゃあまた土曜日!かいさーん★」


なんだかいつも以上にテンションが高いウタの声とともに、みんな席を立った。


「じゃあ愛果、また明日ね♪」


「うん!亮介もまたねー」


「おう」



私は自分が買った分のジュース代を払ってお店の外にでた。



結構暗くなってきたので、私は足早に家にむかう。



「おい、ちょっと待てって」


グイッと腕をつかまれたかと思うと、そこにはウタがいた。


「どうしたの?」


「どうしたのじゃねぇよ。一緒に帰るぞ」


そういうとウタは前に歩いてしまった。


私も後に続く。


「なんかカップルみたいだね」


クスッと私は笑った。


ふいに言ってしまった言葉。


私は、しまったと思い口をふさいだ。