店員さんに私は、アップルティー萌菜は、ピーチティーを頼んだ。



いつもきまってこのドリンク。



「なんだか懐かしい気分になるね」


萌菜は笑った。


「私も思った」


顔を見合わせて笑った。


普通に笑えてるよね、私も萌菜も。


偽りの笑顔なんかじゃ、ないよね。



腕時計を見ると、もうすぐで5時30分になろうとしていた。


「亮介遅いね」


不安そうに辺りをキョロキョロしながら萌菜はつぶやいた。


「くるよ。絶対」


「うん・・。」



でも、それから店員さんが持ってきたジュースを飲み、あと残り少ないジュースをすすっていても亮介が来る気配がなかった。


「ねぇ、やっぱり仲直りする気ないんだよ・・」


萌菜は泣きそうな顔でストローをくるくるまわす。