「もう、大丈夫だから。この話止めよう？」
「そうだね・・。今日さ、放課後カフェで会えるかメールしてみてくれない？」
萌菜は携帯を持ってないから私に頼んだ。
「わかった。」
それからチャイムが鳴り、授業がスタートした。
私は先生にバレないよう携帯を取り出し、机の下で文字をうつ。
『今日、放課後カフェで会える？萌菜もいるんだけど』
亮介の背中を見つめて、送信ボタンを押した。
数秒して、亮介はポケットから携帯を取り出す。
メールが届いたんだ。
亮介の表情は見えないけど、なんだか微妙な雰囲気。
すると、私のもとにメールが届いた。
『了解』
絵文字１つもないメール。
そっけなかった。
なんだか授業受ける気になれず、机に突っ伏して眠りについた。
