音楽プレイヤーを食い入るように見ながら、ひたすら歩いた。 イヤホンから音が漏れちゃうんじゃないかってくらいの大音量を流しながら曲を聴いた。 カーンカーン 踏切の音が聞こえるわけもなく カーンカーン 私はひたすらただただまっすぐ歩いた。 パァァーン 電車の大きな音で我にかえった私は、そこでやっと電車が来ていることに気がついた。 怖くて足が動かない。 「たすけっ・・」 目をぎゅっと閉じると同時に誰かの手で、私の体は見事踏切から外れることができた。