「で?白井さんどうだった!?」
「あ…麻美ィ、聞いてよ~それがさぁ」


会社に戻るとすぐに同僚の麻美が駆け寄ってきた。


「え!?そんな人だったの!?」
「うん、何だか凄いニートっぽい人だったよ」
「へぇ~、世間様のイメージとはかけ離れていますな」
「うん、これから私しっかりやっていけるかなぁ…」
「大丈夫、ポジティブな志穂なら!!」
「ありがとう麻美…」


麻美は私の背中をポンポンと叩いた。


そうだ!受け取った原稿、渡さなきゃ!



急いで編集長の所へ向かう。


「編集長!白井さんの原稿です!」
「あ、山田。ご苦労さん。どうだった??」
「どうだったと言われましても…凄い気難しそうな方でした…」
「あはは!そうだろうな、白雪は昔からそういう奴だ!」
「白雪?」
「白井雪、略して白雪。我ながらいいあだ名だと思うよ、あはは!引き続き君には白雪の担当として働いてもらうからな」
「が、頑張ります」
「ホラ、スマイルスマイル。」
「は、はい!!」