「はっ!!」


目が覚め急いで起き上がるとそこには誰もいなかった。
もしかして…あの後寝ちゃった?

「白井さん…大丈夫かな」

絶対白井さんうつったよね?
どうしよう!あれでも忙しい作家さんなのに!!
私の不注意(?)のせいでとんだご迷惑を!!
なんてお詫びすればいいのやら……


「と、取りあえず!電話してみようッ」


テーブルの上に置かれている携帯を取り、急いで電話を掛けた。



3コール目で出てくれた。


『はい』
「し、白井さん!?だ、大丈夫ですか!?」
『何がだ』
「風邪、うつってないですか!?」
『知らん』
「昨日はとんだご迷惑をッ……」
『そうだな、おかげで原稿が遅れた』
「スミマセンッ……」
『この仮はどこかで返してもらうからな』
「は、はい!!」


嫌な予感しかしないんですが…


『取りあえず今は寝てろ。再発症されても困るからな』
「あ、…はい」
『治ったら覚悟してろ』



意味深な言葉を残し白井さんは電話を切った。