気が付くと私はベットの上に横たわっていた。
あれ…私………

「おい、山田」
「し、白井さん……」
「何してんだよお前。薬なら俺が戻ってきてからでもよかっただろう」
「白井さんが戻ってくるんなんて…思ってなかったから……」
「俺が戻ってこなかったお前死んでたぞ」
「うっ……」
「取りあえず、作ったから」
「え?」


目の前に差し出されたのは小さな鍋に入った雑炊だった。

「白井さんが作ったんですか??」
「悪いか」
「い、いえ……ありがとうございますッ」
「風邪のときは消化にいいものがいいからな」
「はい……」

もしかして白井さん、食材とか買いに行ってくれてたのかな?
私の為に??これって心配してくれたって思っていいのかな?
こんな優しいところもあるんだ…

「雑炊美味しかったです」
「そうか」
「あの、台所にある薬とってもらえますか?」
「あぁ」

白井さんが頭を掻きながら台所へ向かっていった。
もどってきた時には片手にコップを持っていた。

「口開けろ」
「え?」
「いいから」

そういうと白井さんは私が飲むはずのカプセル剤を自分の口に含んで