「ま、まって!!!」

ゆきは途端に佑気の胸をどんっと押し、後退った。

「ごめん…まだ…」

「いや、」

佑気はゆきの言葉を遮った。

「俺がわるかった。まだこの前のことも整理ついてないのにな。ごめんな。」

佑気くん…。

「大丈夫だよ」

こんなことをされた後なのに、ゆきは佑気の優しさに、胸がきゅん、となった。

「じゃあ、行こっか。」

佑気はゆきに手を差し出した。

「うん!」

ゆきは佑気の手を握った。