12月24日。

ふたりの「ゆうきくん」に初めてキスをされた日から、3日がたった。

その日以来、3人の関係は気まずくなってしまった。

佑気くんと学校で直接話すことは殆どなくなったのだが、
ずっと続けていたLINEは、止めどころがわからずに会話を続けていた。

もちろん、クリスマスイブのデートの約束もした。

それが今日。ゆきは、佑気くんと久しぶりに会って話すことに不安を抱えていた。

ユウキくんとは何もなかったこと、自分には佑気くんしかいないということ。

それが相手にちゃんと伝わるのだろうか。

しかし、それを上回るワクワクとウキウキ。これがクリスマス。

ゆきはいろんな気持ちを抱えながら、待ち合わせ場所に向かっていた。



12月24日午後1時。

わたしはずっと、この日のことを忘れることはできないだろう。それがどんなに記憶から消したい思い出だとしても……