長く眠い午前の授業がやっと終わった。


「なつ~!・・・ゆう!お弁当食べよ」


ゆうとは気まずいままだけど、それでも避けたりするのはやっぱり好きじゃない。

だって今まで仲良くしてきたのだから。


「お腹すいたね~」

机を三つ合わせてついこの間までなら三人で楽しく笑い合って、三人の大きな笑い声がクラス中に響いていた。


なのに今は。


「それでね聞いてよ!4時間目の時にね、先生がいきなり私を当てるからさ~」


なつが頑張って場の空気を盛り上げようとするだけで、私とゆうのあいだに会話はない。