ぬくもり 【完】






***



「あっあっ…ふ… あぁ…」



声が、涙が、止まらない。



「美結先輩…。」




涙で霞む視界の中で、五月くんが切なそうに私を見ているのはなぜ?







「さ…つき…くん、私を…めちゃくちゃにして?」



そう言った私に、五月くんが一瞬、目を見開く。




そして、五月くんの動きが激しくなった。




「先輩…美結先輩…」



「さつ…き…くんッ」