「落ち着いた?」
公園のベンチに座って、レオが背中をさすってくれる。
「うん…ありがとうレオ…」
「何があったの?もしかしてレオパールのこと?」
「レオパール…」
「ひょーのことかなーって」
「ど、どうして?」
レオってエスパー…?
「レオパールも荒れてたからね」
「ひょーが…?」
「僕とシエルが仲良くしてるの嫌みたいだよ?」
「ど、どうして?」
「どうしてかな~?」
ニコニコしながらくーの頭を撫でる。
「シエルのことが大切なんだよきっと」
「大切…?そんなわけ…ないよ…」
「どうして?」
あの冷たい目を思い出す。
また泣きそう…
「シエル?大丈夫?」
「だってひょーは…もうくーのこと忘れてるもん…
くーのこと嫌いになっちゃったんだよ…」
「どうしてそんなことわかるの?
レオパールに直接聞いたの?」
「えっ…?」
「直接確かめてもないのに決めつけちゃダメだよ
日本人ってそういう所変だよ」
「だ、だって…あんなに女の子と遊んでて…」
「まぁ、それは否定できないねぇ」
「くーのことは無視なんだもん…」
「頑張ってみたら?
僕もシエルを応援してあげる」
「レオ…でも怖いよ…」
「レオパールとシエルの間に何があったかは
僕にはわからないけど…シエルは僕の友達だからね。
レオパールも大事な友達だから」
「レオ……。…ありがとう。
ひょーと話してみる…!」
レオの言う通りだ。
決めつけちゃいけないよね!!
「その調子!笑って、シエル」
「ありがとう!」