びっくりして目をこすって後ろを振り向くと…
「シエル!」
ニコッと笑ってるレオ。
シ…シエル…?
「って…どうしたの?泣いてたの?」
オロオロとしてくーの背中をさするレオ。
そんなレオの優しさにまた涙が溢れてしまった。
「シエル?僕に話してみて?ね?」
「シエルって…何?ひっく…」
まずそこが気になってしまった。
「え?シエルっていうのは、フランス語で空だよ。
ほら、くーって空って書くでしょ?」
ああ…なるほど…
「とにかく、どこか座ろう?」
「うん…ひっく」