天界で何やら騒いでいる。








煩くて眠れやしない。








一人の少年が、むくりと起き上がる。








窓を開けて、近くの電柱に飛び移る。








彼は死神。








同時に、天使狩人。








名は月。







「夜兄、上手くやってるかな」








空を見上げ、月は呟く。








「おおっと、忘れてた★」








月は五本全ての指の間に、小さなナイフを挟んだ。








それも両手に。








「さーレッツゴー!」








元気な声で、電柱から飛び降りた。