神の周りは血の海。








犯人は夜。








「来ると思っていたぞ。夜」








神が話しかけてくるとは。








「なら何故行動に移さなかった?」








嘘はお見通しだ。








「そんな事を貴様に話しても意味はないだろう」








神は弓やら拳銃を取り出す。








神のくせに物騒な物を。







「さぁ始めようか、天使狩人の夜。
いや……闇風薫風(ヤミカゼカオル)」








「俺の名前……」








「私は神だ。貴様の名前位知っている」








神の言葉を夜は鼻で笑った。








「なら問う。天使狩人で一番卑怯と言われる奴の通り名を言ってみろ」








神なら分かるだろう。








「『闇夜の道化師』だろう。何故この者の通り名を今問う?」








「知らないなら教えてやる。俺が『闇夜の道化師』。闇風薫風だ」








神は息を呑んだ。