ふと教室の中を見渡すと
クラスで絶対にいるリーダー的存在の子がよく通った声で言った。

「聞いて聞いてっあたし彼氏できたっ」

彼女の言葉にあたしが思った事。

え、あの子彼氏今までいなかったんだ…

クラスで1番目立つ存在。
容姿端麗という言葉は彼女のために作られたと言っても過言じゃないくらい。
誰にでも優しくて、成績も学年トップレベルの彼女は誰からも好かれている。

そんな彼女にとって彼氏という存在は
「あたりまえ」だろうと思っていた。