鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ

「はあ、部署戻りたくないな。私だって琴美みたくチョコレートと携わりたかったよ。計算嫌いなのに経理課なんて本当地獄」

またチョコレートを口に入れてテーブルにうつぶせた。後、十分でお昼休みが終わるなんて本当に嫌だ。また、戻ったら頭が痛くなるくらいの数字と格闘しなきゃいけない。

「そうよね。なんたってバーゲンのタイムセールで五十パーセントの更に二十パーセントオフを七十パーセントオフだと思っちゃうような子だもんね、美晴は」



「あれは!あれはね、言い方が悪いの。あんな言い方したらそう思うのも当然でしょう?」




夏のバーゲンに琴美と行ったとき、お気に入りの店でタイムセールをしていて五十パーセントオフの更に二十パーセントオフという言葉に七十パーセントオフ?!と飛びついた私は、レジで告げられた値段が自分の思っていた値段より高く琴美に文句を言った。




あんな言い方したら誰だってそう思う。大体、なんで人手不足とは言え、経理に一番向かない私を経理課に放り込んだんだと本当に文句を言ってやりたい。