「それは、そうと美晴ちゃん。あなた、いつも自分でお弁当を作ってるのよね?この卵焼きもすごく美味しいし、アピールを兼ねて、課長にお弁当を作ってきたらどう?」
「比嘉さん、それナイスアイデアね!」
比嘉さんに卵焼き、一つちょうだいと言われ、渡すとそんな提案をされた。でも、比嘉さんは割と好きなように言うだけで、それ以上追求はしない。今だってもう、昨日見たテレビの話な話題は変わっている。
お弁当か。課長は何が好きなんだろう。甘党っていうことは知ったけれど、ご飯は何が好きなんだろう。和食?この間は、コーヒーショップでチキンサンドを食べていたから、洋食?それとも、中華?
同じ部署で、二年も一緒にいたのに、私、本当に課長のこと、何も知らない。見ようともしてなかった。仕事でミスをしたら怒鳴りつける鬼上司。そんな風にしか思ってなかった。
「やだー美晴ちゃん。瞳が恋する乙女よ!」
「あらっ本当。これはもう恋ね」
「ち、違いますってば!」
「あらっやーね。照れちゃって。私にもこんな時期があったはずなのに、どこにいっちゃったのかしらね。昨日、旦那ってば靴下がない、ないとかうるさくてね、あんたの靴下なんていちいち知らないわよって言ってやったわよ」
「比嘉さん、それナイスアイデアね!」
比嘉さんに卵焼き、一つちょうだいと言われ、渡すとそんな提案をされた。でも、比嘉さんは割と好きなように言うだけで、それ以上追求はしない。今だってもう、昨日見たテレビの話な話題は変わっている。
お弁当か。課長は何が好きなんだろう。甘党っていうことは知ったけれど、ご飯は何が好きなんだろう。和食?この間は、コーヒーショップでチキンサンドを食べていたから、洋食?それとも、中華?
同じ部署で、二年も一緒にいたのに、私、本当に課長のこと、何も知らない。見ようともしてなかった。仕事でミスをしたら怒鳴りつける鬼上司。そんな風にしか思ってなかった。
「やだー美晴ちゃん。瞳が恋する乙女よ!」
「あらっ本当。これはもう恋ね」
「ち、違いますってば!」
「あらっやーね。照れちゃって。私にもこんな時期があったはずなのに、どこにいっちゃったのかしらね。昨日、旦那ってば靴下がない、ないとかうるさくてね、あんたの靴下なんていちいち知らないわよって言ってやったわよ」

