「そのことなんですが、少し話をさせていただけないですか?僕たちもお互いのことを大切に思い、これからも二人で歩んでいきたいと思っています。なので、僕たちの結婚を先に認めてもらえないでしょうか?」
悠貴さんがお父さんを制し、口を開いた。私も伝えなくちゃと思ったけれど、軽く首を振られる。そっか、私が口を開くところじゃない。今は冴子さんとお父さんの返事を待つ番。
「えっ?それは僕たちの再婚よりも自分たちの結婚を先に許して欲しいということ?」
「・・・はい。二人で話し合って結婚したい意志を伝え合いました。そして、義兄妹での結婚ができることもちゃんと美晴さんには伝えた上で義兄妹ではなく、夫婦になろうとプロポーズしました」
お父さんと冴子さんは困惑している。無理もないか。だって、年内に再婚したいと言っている自分たちよりも先に私たちの結婚を許してほしいなんて予想外だったに決まってるから。
「お父さん、冴子さん。私、二人のこと心から祝福してます。最初は勝手な理由で、あんな嘘をつきました。そして、その嘘から課長と嘘恋を始め、好きになりました。義兄妹は結婚できないと思っていたから苦しんだりもしました」
たどたどしく伝える私の言葉を困惑しつつも、お父さんと冴子さんは黙って聞いてくれている。課長も私が話すのを見守ってくれている。だからちゃんと伝えたい。
悠貴さんがお父さんを制し、口を開いた。私も伝えなくちゃと思ったけれど、軽く首を振られる。そっか、私が口を開くところじゃない。今は冴子さんとお父さんの返事を待つ番。
「えっ?それは僕たちの再婚よりも自分たちの結婚を先に許して欲しいということ?」
「・・・はい。二人で話し合って結婚したい意志を伝え合いました。そして、義兄妹での結婚ができることもちゃんと美晴さんには伝えた上で義兄妹ではなく、夫婦になろうとプロポーズしました」
お父さんと冴子さんは困惑している。無理もないか。だって、年内に再婚したいと言っている自分たちよりも先に私たちの結婚を許してほしいなんて予想外だったに決まってるから。
「お父さん、冴子さん。私、二人のこと心から祝福してます。最初は勝手な理由で、あんな嘘をつきました。そして、その嘘から課長と嘘恋を始め、好きになりました。義兄妹は結婚できないと思っていたから苦しんだりもしました」
たどたどしく伝える私の言葉を困惑しつつも、お父さんと冴子さんは黙って聞いてくれている。課長も私が話すのを見守ってくれている。だからちゃんと伝えたい。

