五歳の時に描いた私の絵は、お父さんとお母さんと手を繋ぐ三人の絵。


私は、真ん中で二人に挟まれている。幸せそうなキラキラした笑顔。そして、後ろにはたくさんの動物たち。



五歳のときの、私の幸せな姿。



でも、それはずっと続くものではなかった。物心がついたときから病気がちで入院生活を続けていたお母さんは、私が十五歳のとき、亡くなった。それからは父一人、子一人の生活。


ときには、衝突することもあったけれど、私はお父さんが大好きだったし、成人してからのこれからもずっとお父さんと二人で暮らしていくものだと思っていた。

今日、お父さんの言葉を聞くまでは。