その日から龍の態度はどんどん冷たくなった。
学校では無視される。
『ぁ!龍ー!』
「……………」
デートも減っていった。
そんなある日、私はショッピングに行った。
龍の誕プレを買うために。
「ねー毬乃?あれって龍くんじゃない?」
『本当だ!りゅ………う?』
そこには、龍と一緒に笑い歩く
女の姿があった。
その日私は龍に電話をした。
『あのさ、今日みちゃったんだけど、女の人と歩いてなかった?』
なんか期待してたんだ。
おねいちゃんでも、友達でも、なにか言い訳して欲しかった。
「あぁ、あれ俺の彼女。」
『……………は?』
「だからなに?」
耳を疑った。
私は彼女じゃないの?
なら私はなに?
今までのは全部嘘?
そんなことが頭を埋め尽くした。
『……か、彼女って、私じゃないの?』
「は?お前はただの遊び。」
『な………にそれ。』
「お前面白くねぇんだよぉ〜
やっても気持ちよくねーし?」
その時の龍は
笑っていた。
『私がバカだった。』
それだけ言って電話を切った。
