【短】ヤクソク





ーーーミーン。ミーーーン。


蝉の泣き声が辺りに響いている。


「隼天ー帰るよー?」


「はーい。」


蒸し暑い。
額から落ちる汗を拭う。




「ままーあついー。」


「そうだねー。お家にアイスあるから食べよ?」


「ぉん。」





(あれ・・・?手紙??)


立ち止まり、ポストから手紙をとる




「・・・・」



「ままぁーーー?」


私は、微笑んで歩きだす。




「どうしたん?」


「ううん。何でも。」













『Dear みぃ
誕生日おめでとう!みぃ
驚かせたくて、なんか手紙おく ってみました!!
元気かぁーーー?まぁ元気か。 (笑)俺も、元気です。(笑) 俺も、やっと約束果たせたしな ぁ〜。今は、子育てに奮闘中っ てとこかな?あぁ、そういえば みぃ、子供できた事、隠してた つもりみたいだったけど、あれ バレバレやったから!! 普通に。顔とかでわかった
(笑)。男かなぁ?女かなぁ? 男やったら、俺に似てイケメン やろーなぁ。女だったら〜かわ いいやろ。笑。じゃぁまぁとり あえずここら辺で。
FROM けいた』