あの時の貴方に






「あの子…沢村さん泣いてたとか」

「泣いてたどころじゃないって。支援センターに響くくらいプッツンしちゃったらしいよ」

「そりゃそうなるよ。だって」

「だって?なに、まさか環(たまき)……」







 その、"まさか"である。

 どの大学にも就活の学生のために、専用のセンターみたいなのがあるだろう。
 ここの大学にもあった。
 ご丁寧に使い方みたいな案内をされるので、大体は知っているし利用する―――――のだが。

 そこにいる一部の職員が、なんともまあ酷いのだ。失敗してしまった学生に頭ごなしに説教するし使えないよお前、みたいなことをいう。しまいには字が汚い、見た目が駄目などなど粗探しばかりだ。実際、私は言われたことがある。
 黙ってはいそうですか、と最初は聞いているだろう。だって、初めてでわからないことばかりなのだから。



 だが、我慢にも限界というものがある。



 じゃあ貴方はどうなんですか、と言い返したのだ。