その時頭の上に優しくて温かくてふわふわしたものがポンと置かれた気がした。

「困らせちゃった?ごめんね。」

彼の手が私の頭を優しく撫でてくれていた。

好きだ。

好きで好きでたまらない。

始めて会った私にこんなに優しくしてくれる。

始めて会った私を守ってくれる。


「惚れてしまいました。
付き合ってくれませんか。」

涙を流しながら降参したかのように答えた。



素直になれるって幸せだ。