ラッキークラッカー



「彼女?俺今フリーだけど。」

え?

「でもお店で彼女いるか聞いたらありがとうございますって…」

「あれ褒め言葉の冗談じゃなかったの?」

え?

「でもでもさっきゆいりって…」

「あれはとっさにあんたを守ろうとしただけだから特に意味はないけど。」

その時私は飛び上がりそうになった。

私の予想は全て外れて全てが幸せな意味に変わっていた!

予想なんてものは当たらないものなんだとその時強く思った。

相手の考えてなんてわかるわけない。

勝手な憶測で判断してはいけないのだと私はまた一つ階段を昇った気がした。